NDロードスター ドアパネル鈑金修理
H29年式 ロードスター
助手席側のドア鈑金修理のご依頼でご入庫されました。
ドアパネルの交換が必要と告げられてから数年が経過し
修理をする気持ちも薄れつつあったそうです。
しかもドア交換となると費用的に車両保険・・・
保険料が上がる・・・自腹もキツイ・・・
そこでダメ元でご来店となりました。
ドアのヘコミは数か所で広範囲にあります。
数回ぶつけたのでは無く1回でこうなったそうです。
大きな矢印部分が接触した部分、
歪はドア前方部分まで及んでいます。
赤線のキャラクターライン上にヘコミが確認出来ます。
赤線下部のヘコミは鋭く折れ曲がっています。
こうなると鈑金修理は難しく、
ドアパネルを交換する方法が一般的となるので
何処に相談しても大抵は答えは同じとなります。
ヘコミ部分を分かり易くするために着色しました。
ヘコミによる鉄板の緩やかに伸びた部分と鋭く伸びた部分が
重複しておりドアの内側には強度を上げる為の骨も存在する為
鈑金修理の難易度は上がります。
加えてキャラクターラインも潰れている為修理跡は必ず出る
リスクもあります。
ここ数年でヘコミが気にならなくなりかけた事と
コストをなるべく抑えたいと言う事で鈑金修理となりました。
勿論、鈑金跡のリスクもご了承済みです。
ならば、僕がやる事は1つ!
鈑金職人さんの職人魂に火を付けるべく“よいしょ“する事です(笑)
塗装の工程が終了しました。
この後磨きの工程ですが
その前に仕上がりを確認。
心配していた目立つ歪はありません。
バッチリ修理出来ていると思います。
磨き作業をして完成。
パッと見では大きく凹んでいたドアパネルとは気が付かない
分からない仕上がりです。
運転席側のドアと比べても分からないですよね。
作業前を比べ易い同アングルです。
本来ドアパネルを交換するレベルの損傷で
実際交換を勧められていたそうですが
修理でここまで元通りになって画像確認をして頂いた
お客様にも合格点以上の評価を頂きました。
ドアミラー付近のヘコミは
浅く極僅かな浪打(車屋や鈑金屋が分かるレベル)跡は残るので
やはりドアパネル交換必須案件ではありましたが
お客様が希望する予算にあった修理としては合格点以上に
評価を頂いたので良かった思います。
修理もタイミング等で選択肢が無くなる場合もあります。
そんな限られた条件の中でも満足の頂ける解決策を模索する事も
重要で必要な事だと思って仕事をしております。
みよし市のU様 ありがとうございました。