カスタム・パーツ販売 新海自動車工房

2019.09.20 |今日の工場

NCロードスター MH1 カスタム④ ボディー編

かなりお久しぶりの投稿になるので再度サラッとご紹介しますね。
このNCロードスターはオードバックスのオリジナルブランド
“monoCRAFT”のカスタムカー“MH1”100台限定の激レア車です。

関東方面で購入したお客様から修理とカスタムのご依頼を受けずっと入庫しています(笑)

限定車でさぞ大切に乗られていたと思いきや結構・・・でしたので綺麗にしてみせますよ~。

左テールランプのベースがヒビだらけ・・・過去にぶつけた痕跡です。
ボディーの状態も気になるので外して確認します。

ボディーの損傷は無く一安心。
テールランプを分解して詳しく確認していきます。

あ~やはり破損した部分を過去に修復したようです・・・が
修復・・・?
FRPで修復した痕跡はありますが、きちんと下地処理していないので剥離
してブラケットが抜け落ちた状態です。表面もパテのみで修理したのでヒビだらけ・・・
お客様は修理を希望していましたが交換した方が安いので交換します。
100台限定のMH1ですがパーツは入手可能です。

続いてリヤバンパーの修理です。見た目以上に深刻な状態でした。
印の部分に無数のヒビ割れとFRPの剥離箇所があり、交換も視野に入れ検討した
結果、修理となりしました。

ヒビ割れの酷い所は削り落とします。
衝撃でファイバーの層が細かく剥離して空気が入った状態になります。このような
部分を完全に取り除かないと塗装後の表面にヒビが浮き出てきます。
FRPの補修後のあるあるですね。
FRPを削って行くと直ぐにパテの層が出てきました・・・やっぱり・・・
これでは修理では無く状況を悪化させるだけの作業ですよ・・・。

表面にアルミテープを貼り裏面をFRPで補修していきます。
範囲が広いので一気に作業すると患部が欠損して修復できなくなる為、
地道に繰り返し修復作業をしていきます。

裏側はこんな感じです。
元のバンパー部分と新しいFRPの境を滑らかにするように修復します。

表はご覧の通りです。
色の変わった部分は再建した部分。見事に大掛かりな作業になってしまいました。
今回は、ここまでしないとヒビ割れ問題は解決しませんでした。

同時作業でフロントバンパーも着手していました。
ナンバーの位置を変えるので不要になったナンバーベースを除去します。

裏面にFRPを盛って・・・

表面を削る!
完成~っと思いきや ここからがちと厄介でした。
一体成型のブラケット部分の回りの歪が大きくてバンパーに沿った
アールを出すのに一苦労・・・リヤバンパーの表面を均すのも地獄でした・・・。

こんなもんでしょう~!
後は鈑金工場に丸投げします~(笑)
板金屋さんからは良くやったと褒められました!

仕上がりを左右する大事な部分なので責任をもってやりたいですからね~。

今日はここまでです。ありがとうございました。