NCロードスター クラッチ交換 ➃事件と対応 ラスト
NCロードスター クラッチオーバーホールの続きです。
ミッション本体を取付てクラッチマスターシリンダーも交換しました。
作業は順調そのもの各部を再チェックしてエンジン始動!
・・・?ミッション降りてない?時間が戻った・・・?
ってのは冗談で、エンジン始動してクラッチペダルを踏みこもうと
した瞬間「ギャー」音発生!
ここからが地獄の始まりコントロールロッドエンドをNC2用に
交換しているので付け替えたり色々確認してはMT脱着を繰り返す事数回・・・
原因が判明しました・・・。
疑う事すらしていなかった新品の純正フライホイール!
煮詰まりかけていた時に外していた新品のフライホイールと
ゴミ箱から拾ってきた旧フライホイールを並べてみると・・・
リングギヤの位置の異変に気が付きました。
分かり易くに比べる為に両者を固定しました。
新品の方のリングギヤが明らかに所定の位置に収まってない。
この状態だとスターターモーターのピニオンギヤと
リングギヤの隙間はほんの僅かしかありません。
クラッチ作動時に受ける力によりフライホイールが若干エンジン方向に
押される為ピニオンギヤと干渉してしまう事が異音発生のメカニズムです。
収まってないどころか若干斜めになっている。
こりゃ~完全に不良品じゃん!
令和のこの時代に何やってんのマツダさん(# ゚Д゚)
事の経緯を画像付きでメーカーに説明。
とにかく作業だけは早く終えないと
お客様に迷惑をかけてしまうので速攻で再度新品部品の
発注をしました。
今だメーカーからの返答はありません。
幸いスターターモーターのピニオンギヤにも
損傷等も無いので組み上げていきます。
数日後にメーカーからの回答があり今回追加で交換した
部品の対応してくれるとの事でした。
お客様には当初から事の経緯を説明させて頂いていたので
特に問題はありませんでしたがメーカーの対応に少々不安な
ご様子でした。
ロードスターを維持していく上でメーカーからの部品の供給は
生命線と言えます。なのでその生命線を品質を保ちながら
維持してもらいたいとメーカーにはお願をいました。
今回の件は本当にお客様が快く了承して頂いた事に安堵していますが
色々と勉強になった事例となりました。
ちなみにNC用のハードトップを間近で見るのは
初めてでした。
存在は知っていましたが意外と珍しかったのでまじまじと見ちゃいました。
浜松市のT様 ご迷惑とご心配をお掛けして大変申し訳ございませんでした。
そしてありがとうございました。