ＮＢロードスター　追突被害事故・・・修理　➂ラスト

ＮＢロードスター(りはち君)修理の続きです。

新しいセンターマフラーにはフレキシブルパイプを
中間に入れる事にしました。

理由は前回のマフラー出口よりも隙間が少なく振動や位置ズレ
に対してシビアな為出口部分を車体と完全固定する必要があります。

したがってエンジンの振動を吸収する役割を
ゴム製の吊りブッシュでは無くマフラー本体にする為に
フレキシブルパイプを採用しました。

ちなみにマフラーのセンターパイプは純正で
タイコ部分は新たに製作し溶接にて取付てあります。

マフラー出口、
車体にタイコ部分を取り付ける為のブラケットを制作しました。

ＮＥＷセンターマフラーがこちらです。

テールエンドが振れない様に完全固定する為に
少々仰々しくなりましたが
取付後のゴムブッシュの馴染みによる微調整の必要も無いので
耐久性・信頼性は格段に向上しています。

欲を言えばフレキシブルパイプをなるべく後方に配置したかったのですが
スペースの都合上仕方無し、振動は充分吸収するので問題はありません。

マフラー製作が完了した頃、
リヤバンパーの塗装も完了しました。

リヤバンパーの塗装に際して当社のロゴを入れる事を
ご要望頂いていたのでエンボス加工にて入れさせて頂きました。

ワンオフパーツの縁には“Ｒｉｈａｃｈｉ”ロゴを独断で
入れさせて頂きましたがサプライズなので納車まで内緒です。

ＮＥＷマフラーを取り付けました。

ピッタリ収まり出口の振れもありません。
マフラーに伝わる勿論エンジンの振動も問題無く吸収されています。

試運転でもマフラーの振動が車体に伝わる事無く
微振動の異音等もありません。

音量も前回のマフラーと同様にジェントルな感じで
心地良いサウンドでドライブ可能です。

ではあらためてマイナーチェンジ前の“りはち君”と比べてみましょう。

オーナー様ご夫妻も気に入っていたセンターマフラー。
リヤバンパーを塗装する事無く部分加工で仕上げました。
振動によるマフラー出口の位置ズレで苦労しました。

「一番当たれたくない部分」でしたが不運にも・・・

そこで今回は前作よりもスマートなイメージかつ
納車後の微調整も必要としない方法で制作しました。
今回は追突事故の修理なので
勿論保険会社の賠償限度額内で仕上げてあります。

前回のモデルを制作した経験の賜物と言えます。

自動車の物損事故は全ての人にとってプラスではありません。
見た目だけ元の状態に修理出来たとしても同じです。
カスタムカーであればなおの事です。
しかし努力と工夫次第でマイナスな気持ちをプラスの方向へ
導く事は可能だと考えています。

今回の件で被害に遭われたお客様から
「結果的に良かったと心から思える出来事でした」
っと言って頂けました。
いつでもそう言って頂ける仕事を目指して日々努力をしております。

大府市のＨ様ご夫妻　ありがとうございました。