NA用ビンテージコンソール制作①
NAロードスターのアフターパーツは種類が豊富で内装パーツも充実しています。
最近相談が多いのは内装関係の部品、中でもセンターコンソールです。
シートの間にありチェンジとパワーウインドスイッチが収まり、
小物入れがついたプラスティックの部品です。
画像はATですがMTも同じデザインです。今見るとこれも立派にビンテージ感が
あるんですが、もっと時代をさかのぼったデザインに魅かれる方も多いんです。
これが社外品のビンテージコンソールです。
60年代風のデザインに変化させるパーツで人気もありますが、
みなさんヤフオク等を日々チェックしているとも聞いています。
新品で入手可能なパーツですが価格が・・・
実際に構成部品を見てみると納得の価格で決して高くは無いんですが、
低価格の中古品に集中している事も実際のところです。
中古品を持込みで修理や、リメイクの相談が立て続けにあったので、
じゃあ!自社で制作してみようって事になりました。
先ずは土台部分をFRPで制作しました。
パワーウインドスイッチや取付穴はこれからですが、
強度を確保するために補強をしました。
理由は、運転中は問題無いのですが、運転席側から助手席の荷物等を取る際に
コンソール部分に体重をかけて手で支える事もあるので、その時にFRPが
割れ無い為に補強としてFRPの積層を増やしました。
続いてシフトとパワーウインドスイッチのリングの制作です。
ビンテージコンソールの主役的なパーツなので
見た目がとても重要といえるでしょう。
先ずは試作品を制作してもらったんですが・・・
大量生産は無理だし、しかも桁違いな・・・
完全にワンオフ品の依頼になるし、見積もりを見て心が折れそうになる・・・
とにかく工場さんにはかなり無理言って試作してもらいました。
パワーウインドスイッチとの寸法はこんな感じで合格です。
シフトリングの寸法も材料のコストも考慮し制作。
工場さんとのやり取りも次第に加熱していきます。
各リングの寸法は希望通りになりました。
ドレスアップパーツだけに見た目も妥協できないので
リングの表面処理を工場さんと詰めていきます。
低価格で販売するのが目標なので、自社制作の部品が多いですが
“安かろう悪かろう”は絶対に無しです。
今日はここまでです。ありがとうございました。