2021.10.14 |今日の工場
NAロードスター 爪折作業 ➀
H2年式 ユーノスロードスター
爪折作業でご来店頂きました。
左のフロントフェンダーがタイヤの干渉により捲れ上がっていました。
この状態では爪折が出来ないので修正をしていきます。
フェンダーに熱を加えながらプラスティックハンマーで
少しずつ形を整えていきます。
修理が終わったら爪折工程へと移ります。
根気のいる地味な作業ですが仕上がりに差が出るので焦りは禁物です。
塗装が割れる事無くベタ折出来ました。
今回のご依頼ではここまで折り込まなくても良かったんですが
左右を合わせる意味で必要でした。
その理由は右のフロントフェンダーにありました。
過去に爪折をして塗装にダメージが!
折り込みの甘い所を修正して左右が均一になるようにしました。
最後はタッチアップで仕上げてフロントは完了です。
続いてリヤに移ります。
一見したところ綺麗なリヤクオーターで問題無さそうにも思えますが・・・。
見る角度を変え、塗装面を透かすように見てみると・・・。
傷のような跡がお分かり頂けるかと思います。
そう・・・これが鈑金のパテの研ぎの跡です。
このような跡が有ると爪折の際に塗装だけではなくパテまで割れる
悲劇が・・・想像しただけで恐ろしくなります。
爪を折る部分にも塗装の垂れた跡が・・・。
ヤバヤバモード全開です。
これは完全に究極の2択となります。
➀爪折を諦めてそのままの状態にしておく。
➁鈑金修理覚悟で爪折をする(修理費用は勿論お客様持ち)。
僕の本音は常に➁です。
あなたならどちらを選択しますか?
今日はここまでです。ありがとうございました。