NAロードスター 爪折り作業
H7年式 ユーノスロードスター
フェンダーの爪折りでご入庫されました。
深リムホイールで“ツライチ”、車高調で“シャコタン“
スポーツカー好きには定番のフレーズで実際にカッコイイです。
しかし“シャコタン、ツライチ“では路面の段差やハンドルの切れ角などで
タイヤとフェンダーが干渉しないように運転しないといけないので
ちょっとした気遣いが必要です。
フェンダーの爪を折らない状態で車高を下げると、
画像のようにリヤクオーターの爪部分とタイヤの隙間がギリギリに
なる場合があり危険です。
フロントフェンダーはリヤに比べ隙間は有りますが
ハンドルを切る関係上干渉する事があり、最悪の場合フェンダーが
損傷して鈑金塗装を余儀なくされ痛い出費となります。
今回は若干の干渉跡が有りますが塗膜は無事なので通常通りの
爪折り作業をしていきます。
爪折り前にインナーフェンダーを固定しているボルトとクリップナットが
不要になる為外します(爪折り後はこの2ヵ所での固定は出来なくなります)。
塗装を傷めないように慎重に爪を折っていきます。
爪折り完了です。
塗装の割れも無く綺麗に折る事が出来ました。
続いてリヤクオーターの爪折をります・・・がその前に!
フロントに比べ泥汚れが堆積してしまうリヤクオーター。
泥汚れを完全に取り除きます。
更に脱脂をして更に綺麗な状態にします。
ここから爪折り作業をしていきます。
リアはとにかく固い・・・。それでも塗装を傷めないように
少しずつ慎重に爪を折ります。
焦りは禁物!
塗装も割れずに“ベタ折り“出来ました。
爪折り時の鉄板のシワで裏側は少々ボコボコしますが表面は綺麗です。
当社の爪折り作業にはオプションのコーキング処理があります。
爪折りをして狭くなった隙間は掃除がし辛く泥が溜まり易く乾燥しない為
ボディーの腐食の原因になります。
コーキングで隙間を埋め腐食の原因の泥汚れや水分の侵入を防ぎボディーを守ります。
これで段差も山道のカーブも安心して運転出来ますね。
リヤの隙間は一目瞭然!
5mmのスペーサーを入れても余裕はあります。
右へ左へヒラヒラ軽快に走れる事がロードスターの特徴ですから
車高やホイールを気にして走るなんて勿体ない!
「これで走りに集中できる~。仕上がりもバッチリ!」
って喜んで頂けました。
新城市のK様ありがとうございました。