NAロードスター 全塗装 その1
平成7年式 NA8C(Gリミテッド)
全塗装の相談でご来店されました。
塗装は全体的に艶が引いていて過去の修理ヵ所との
色の違いが目立ちますが車両の状態は良く大切に
乗られているのが分かりますので、しっかり作業させて
頂くために打合せを入念にします。もちろんお見積もりも!
ボンネットの塗装はご覧の通り・・・
トランクも同様になってます。
ガーニッシュは表面がガサガサしていて劣化しています。
外す時にクリップ部分が根元から割れるパターンのヤツです。
全塗装なら交換した方がよいでしょう。
フロントバンパーは波をうっている珍しくない状態です。
塗りなおすとより浪打が目立ちます。
あとNA8はナンバーベースの取付穴があるので
この2点を考えても新品に交換するのがベストでしょう!
続いてボディーカラーですが、迷うんですよね~。
当然純正色の案もあったのですが打合せの中でグレー
の案が出ました。
早速色見本を作ってもらい再度打合せ。
このグレー何だか分かります?
“マシーングレープレミアムメタリック“です。
ロードスターRFでおなじみの色です。
メタリックの粒子が非常に細かく陰影が際立つので
NAのボディーの細かな曲線と凹凸をうまく光と影で
表現できる色です。
これも打合せの中で“自分で出来る事は自分で”という事で、
お客様自らドアのブチルを綺麗に剥してきてくれました。
ブチルテープは防水の為のビニールを止める役割でドアパネルを
1周しているベタベタした黒いヤツです。
やっつけるのにかなり苦労した事でしょう。
せっかく綺麗にブチルを剥して頂いたので、当社の
デッドニングキットを塗装前に仮合わせしました。
完成時にはビニールレスでブチルも無しで作業性もUP!
見た目も綺麗で、ドアパネルの強度アップしもちろん
スピーカーの音も格段に向上するナイスなパーツですよ。
幌や内装を外していきます。
この時に腐食などがないか念入りに確認します。
このNAはボディー状態が非常に良いです。
お客様の大切なロードスターですので絶対に後悔
させない様に作業を進めていきます。