NAロードスター 中古車再生➀
H3年式 ユーノスロードスター(shin-kai R08 TYPE-Ⅱ)
数年間活躍して出戻りした車両です。
前オーナー様と数々の楽しい思い出を作って来たと思います。
外装や内装の各所に歴戦の跡がみられ、通常の車であれば
“引退”の二文字と共にその生涯に膜を降ろす事でしょう。
しか~し!
まだまだ引退はさせませぬぞ!
この車両に目を付けて頂いたお客様の為にも
華麗に復活させてみせます。
先ずはエンジン&ミッションの摘出です。
前オーナー様が色々と修理等手を入れていましたが
オイルパンからのオイル漏れやクラッチ交換をしていなかった
事が主な理由です。
続いて内装の分解。
ノーマルの内外装がご依頼となったので
R08用のバンパーを外しました。
ドアのブチルを取り除きます。
少しでも塗装工場の負担を減らし
塗装の仕上がりに専念して頂くように気を使っています(笑)
今回は“レストア”では無く
あくまでも中古車を綺麗に復活させるがコンセプトとなります。
エンジンを降ろした状態で塗装に出しました。
この状態でのエンジンルーム内の塗装は本来受け付けて
もらえませんが、お客様と共に頼み込み
塗装方法は塗装の担当者に一任すると言う条件で
エンジンルームの塗装に漕ぎつけました。
痛んだ塗装表面を剥がしていきます。
下地処理が悪いと塗装の仕上がりも良くないので
時間をかけてじっくり作業してもらいます。
待つ側は忍耐が必要となります(笑)
ドアの内側も下処理が完了しています。
普段見えない部分も手を抜かずしっかり手が入っています。
定期的に作業の進捗状況と各部を確認をすると共に
職人さんへのフォローをする事が
良い作業をしてもらうコツでもあります。
依頼している側だと思って上からものを言ってはいけませんよ。
エンジンルーム内の下処理が終わった様です。
行くたびにブツブツ言われる・・・
そんな時はとにかく褒めちぎりましょう~。
エンジンルームに色が入りました。
マリナーブルーです。
塗装屋さんも思い出深いマリナーブルー・・・。
実は僕のMiataの元オーナーがこの塗装屋さん、
当時3年落ちのマリナーブルーのMiataを購入する
はずが手元に来たのはクラッシクレッド・・・。
苦い思い出になったそうです。
なので渾身の塗装~!
とにかく当時の新車に近いマリナーを目指して
資料を調べまくったそうです。
クラッシクレッドの面影は無くなりました。
確認する時は何故かこの位置に置かれている・・・。
他の仕事の合間に作業を進めているので仕方なしです(笑)
作業に対して費用を抑えるやり方はこれしか無い!
ボディーワークの数ヵ月、
納車されてからの月日を共にする事を考えれば・・・
待てますよね~。
今日はここまでです。ありがとうございました。