NAロードスター ラジエータ交換 ➁ラスト
NAロードスター ラジエータ交換の続きです。
ホース取付部分と格闘しつつ他の部分も確認していきます。
とにかく錆が酷いのでサーモスタットやウォーターポンプの
現状が気になります。
現状で目視確認が可能なサーモスタットの状況はと・・・
修理がされていると聞いているので
サーモスタット位は交換されているはず・・・
色がおかしい・・・
錆びついている色・・・
いや・・・むしろ錆スタット!
何故?
オーバーヒート修理と言っても内容はピンキリですが
サーモスタットの交換自体コストもかからないので不思議です。
ついでにクランプもタイラップ留めだし・・・。
サーモスタットは重要なパーツなのでこの機会に新品に交換しましょう。
・・・思ったのもつかの間・・・
錆で完全に固着・・・
いやボルトの頭が力を加える前に簡単に折れた・・・。
やられたぁ~。
サーモスタットが交換されていない理由が分かった瞬間でした。
折れてしまった物は仕方ない前進あるのみ!
それにしてもサーモスタットが固着せずにいてくれた事が幸いでした。
固着したボルトはどうにもこうにもならないので
ドリルを用いてボルトを除去します。
こうなるとウォーターポンプもかなり心配ではありますが
現時点では異音も無いし予算の関係上応急処置に近い
やり方で修理します。
ウォーターポンプを交換する際サーモにケースごと交換します。
ボルトの除去に成功しました。
ネジ山はヘリサートを使い応急処置!
新品のサーモスタットとガスケット。
サーモスタットを¥の取付が出来ました。
この時点で次回の修理見積を作成。
ウォーターポンプ・サーモスタットケース
ラジータファンモーターの交換と
エンジン前方下部にもオイル漏れの痕跡があるので
クランク&カムオイルシール・タイミングベルト交換もします。
ラジエータは当社の強化ラジエータに交換します。
見た目は純正と同じですがコアが25mm厚となっていて
冷却性能が向上しているラジエータです。
勿論AT用やNB用もありますよ~。
課題が残る修理ではありましたが
入庫時よりは間違い無く安心して乗れるでしょう。
NA購入からの修理では費用面で苦労しますね
ましてやお若いオーナーさんなのでなおの事大変です。
現在では価格高騰している80年・90年代のスポーツカーも
ほんの数年前は売れない中古車でした。
当然その頃の修理の多くはコストを抑えて行っていた
と思って間違いはないと思います。
ユーノスロードスターも例外では無く
過去の故障及び修理歴は現車の現状から読み解く事が重要となります。
全てを新品部品に交換すればですが現実的ではありません。
又、各オーナー様の使用方法・考え方・環境も大きく異なります。
現状から最適な方法で修理が出来るのが理想なので
オーナー様にも協力(使用時の変化や異変察知)して頂き
維持管理のお手伝いをさせて頂ければと考えております。
春日井市のH様 ありがとうございました。