カスタム・パーツ販売 新海自動車工房

2023.02.01 |今日の工場

NAロードスター エンジンオーバーホール ➀

H2年式 ユーノスロードスター(shin-kai R08 TYPE-Ⅱ)

綺麗にそして大切に乗っている車両ですが時々エンジン不調と
オイルの漏れが目立つようになってきました。

経年劣化には敵いませんそろそろテコ入れの時期が
近づいて来たようです。

本格的に壊れる前に準備をする事になりました。

部品取りのNAからエンジンを摘出しました。

この部品取りも大活躍しています。

摘出したエンジン。

アルミ部分がまるで石のようになっていますが
実働可能の確認が出来ているるエンジンを
単体で入手する事も困難になりつつあります。

う~ん
いくら貴重と言ってっもやはり汚いエンジンですね(笑)

全て分解して綺麗に組み上げるのはそれなりの時間を要する為
他の仕事の合間を見てエンジン作業を進めていきます。

シリンダーヘッド。

汚れてはいますが状態が良いので綺麗にして
面研に出してバルブ回りも全て一新します。

シリンダーのスリーブのキズも特に問題も無く
走行距離相応って言ったところでしょうか。
しかしスリーブ摩耗傷除去と潤滑油保持の効果を向上させる、
ホーニング(きさげ加工)処理をしてシリンダーブロックをより完全な物にします。

カムとラッシュアジャスター一新して
冷間時の始動時、NAロードスターの宿命とも言える
「ガチャガチャ」音ともおさらばさせます。

だいぶ分解できました。

そもそも何故ここまで大掛かりな作業を必要とするのかって事ですが
以前エンジン不調の原因の1つがコッターピン部分の摩耗による
クランクプーリーがズレる現象が有りました。

応急で修理して騙し騙し乗っていましたが
オイル漏れを機にエンジンオーバーホールした物に
交換となりました。

オイルパン。

ストレーナーを交換して綺麗に掃除します。

手前が純正新品のピストンです。

オイルパンを綺麗に洗浄しました。

予定の仕事の合間にコツコツ組み上げていきます。

今日はここまでです。ありがとうございました。