カスタム・パーツ販売 新海自動車工房

2018.11.13 |今日の工場

NA ロードスター FRPバンパー修理①

低いポールにぶつけてしまったとご来店されました。

 

リヤバンパーが割れてしまいました。

FRP製のバンパーは修理可能ですが、先ずは破損状況をチェックする為に

リヤバンパーとガーニッシュを取り外します。

ナンバー灯も破損していて、一見ガーニッシュは無事に見えますが

ナンバー灯の取り付け部分が破損している可能性があります。

リヤバンパーとガーニッシュを外し詳しくチェックします。

表面の損傷は少し割れているだけに思いますが・・・。

裏はこんな感じです。損傷としては軽度ですが、修理の仕方によって再度ヒビや

塗装面の細かな割れなどが発生する事があり

「FRPは修理しても表面が細かくヒビ割れてきたよ。」って聞くこともあります。

これは亀裂の周囲のファイバー層が剥離し強度が低下し時間経過と振動などで広がるので

修理後に細かなヒビ割れが発生してしまう可能性があります。

亀裂の周りの剥離した部分を完全に切除し新しいファイバーが定着し易いように

ペーパーをあてます。

ガーニッシュもナンバー灯取付部分に小さな損傷があったので同様の作業をしました。

テープを貼りファイバーを貼ります。

裏側は強度を考え少し厚めに貼ります。

表と裏で切除した部分をサンドイッチするようにファイバーで固めていきます。

作業途中でナンバー灯を変更する事になり元の取り付け穴を埋める事になりましたが

同様のやり方で作業しました。

この後もう1枚ファイバーを貼ったら鈑金工場に作業を移します。

亀裂の大きさを考えると大きな補修に見えますが、ここまで範囲を広げ補修をすれば

修理後もヒビ割れの心配はありません。

通常鈑金屋さんでも修理可能ですが、修理後も責任をもってお客様とお付き合いしてい

きたいので、自社、他社製品に関係無くFRP製のパーツ修理のここまでの工程は可能な限り

当社で行います。

 

今日はここまでです。ありがとうございました。