NA ロードスター FRPバンパー修理①
低いポールにぶつけてしまったとご来店されました。
リヤバンパーが割れてしまいました。
FRP製のバンパーは修理可能ですが、先ずは破損状況をチェックする為に
リヤバンパーとガーニッシュを取り外します。
ナンバー灯も破損していて、一見ガーニッシュは無事に見えますが
ナンバー灯の取り付け部分が破損している可能性があります。
リヤバンパーとガーニッシュを外し詳しくチェックします。
表面の損傷は少し割れているだけに思いますが・・・。
裏はこんな感じです。損傷としては軽度ですが、修理の仕方によって再度ヒビや
塗装面の細かな割れなどが発生する事があり
「FRPは修理しても表面が細かくヒビ割れてきたよ。」って聞くこともあります。
これは亀裂の周囲のファイバー層が剥離し強度が低下し時間経過と振動などで広がるので
修理後に細かなヒビ割れが発生してしまう可能性があります。
亀裂の周りの剥離した部分を完全に切除し新しいファイバーが定着し易いように
ペーパーをあてます。
ガーニッシュもナンバー灯取付部分に小さな損傷があったので同様の作業をしました。
テープを貼りファイバーを貼ります。
裏側は強度を考え少し厚めに貼ります。
表と裏で切除した部分をサンドイッチするようにファイバーで固めていきます。
作業途中でナンバー灯を変更する事になり元の取り付け穴を埋める事になりましたが
同様のやり方で作業しました。
この後もう1枚ファイバーを貼ったら鈑金工場に作業を移します。
亀裂の大きさを考えると大きな補修に見えますが、ここまで範囲を広げ補修をすれば
修理後もヒビ割れの心配はありません。
通常鈑金屋さんでも修理可能ですが、修理後も責任をもってお客様とお付き合いしてい
きたいので、自社、他社製品に関係無くFRP製のパーツ修理のここまでの工程は可能な限り
当社で行います。
今日はここまでです。ありがとうございました。