MR-S幌交換
H16年式 トヨタMR-S
幌の交換でご入庫されました。
リヤガラスの上が破れています。
幌の劣化とガラスの重みが負荷になって破れてしまうのはガラス幌の宿命です。
今回はお客様が中古の幌を持参されました。
良品の中古品一式があればコストが大幅に抑える事が出来ます。
しかも部品の良いとこ取りが出来れば更にお得ですし予備部品にもなります。
では作業開始です!
幌本体を外しました。
NA・NBのロードスターと比べて
かなり大きなレインレールがMR-Sには付いています。
レインレールの両端が袋状になっていて貯水容量も桁違いに多いので
大雨でも溢れて車内が水浸しなんて事にはならないので優秀な構造と言えるでしょう。
排水口(ドレン)も左右2ヵ所ずつ有るのも“さすがトヨタ”って感じです。
ドレン(排水口)周辺が劣化していました。ほんの少し引っ張っただけでご覧の有り様。
そのままにしていたら水漏れも時間の問題でした。
レインレールを外して長年のホコリなどを綺麗に取り除きます。
中古のレインレールは、とても良い状態でした。
2ヵ所あるドレンはこんな感じです。ここから車外に排水します。
ホースはそのままですが、もう一つのドレンの先にはフラップ付の部品が
ドレンの先端に付くのですがこれがちょっと厄介です。
車内のパネルにはドレンが通る最小限の穴しか開いていません。
ドレンもホースもクオータ内から車外に排水する構造(位置的には画像参照)
なので、ドレンの先端に付く部品を取り付けるには・・・
クオータの内部の様子。
画像上の黒い部品はエアダクトです。脱着が少し厄介ですが防水機構がしっかり
している証拠です。
モールも中古品のが綺麗でしたので交換します。
モール周辺の汚れも除去します。
幌交換終了~。水漏れのチェックをして完成です。
これで雨漏れが解消されました~。
NBロードスター(2代目)と同世代のMR-Sも減少していく一方ですが
MR-2から継承された国産ミッドシップ小型スポーツカーの数少ない生き残り
なので大切にしていってもらいたい1台です。
入庫時より気になっていたのがヘッドライトの曇りです。
磨きで綺麗になるので・・・どうしよう・・・気になる・・・。
って事で磨いちゃいました~。
やっぱりスポーツカーで白内障は似合わない!
少しでも良い状態が続くようにコーティングもしちゃいました。
実はこのMR-Sは東京在住の息子さんの愛車なんだそうです。
なので信頼できる業者探しを託されたお父さんが、“今日の工場”を見つけて
気に入って頂き ご入庫となりました。
作業の完成確認と今後維持していく為のアドバイスをさせて頂いた時に
「信頼できるお店に巡り合えて良かった。」
「次回もお願いします。」
と嬉しいお言葉を頂けました。
1つ1つ丁寧に喜んで頂ける仕事に、より磨きをかけて頑張りたいと思います。
みよし市のS様ありがとうございました。