HONDA モンキーご来店。
昭和47年式 ホンダ モンキー(Z50Z)
レジャーバイクとして誕生したホンダ・モンキー。
市販第2弾のZ50A型の追加モデルZ50Z(型式はZ50A)
のご来店です。
このモデルまではリヤサスが無くリヤタイヤがフレームに直についてるリジット式。
A型との違いは随所に有りますが、ぱっと見ではタンクのエンブレムが大型化して
マフラーがアップタイプになり両手ブレーキが廃止され、後輪ブレーキが右足になりました。
又、自動車に搭載できるようにフロント回りが簡単に脱着出来る機構も備わっているのもZ型の
特徴です。
販売から半世紀近く経過した車両とは思えない新車のようなモンキー。
入手時はボロボロ状態だったとは信じがたいです。
当然入手困難なレア部品のオンパレードと思いきや
物によってホンダ純正部品が現在も入手可能との事・・・やるな~本田技研~!
消耗品のマフラーは絶版品で入手はかなり困難・・・
故に使用するかストックするか悩んだそうです。
黒い筒状の部品は工具入れで当時の面影を残し使用。
単純に綺麗にするだけのレストアでは随所に当時の面影を残す
思い入れのあるレストアがしてあります。
思い入れ・・・
そうなんですこのモンキーは専門店やバイク屋さんでレストアしたのではなく、
オーナーさん自らコツコツ部品を集めて修理し組み上げた1台なんです。
信じられますか~?
でもね・・・そのオーナーさんってのが
去年の12月7日の“今日の工場”でご紹介した黄色いモンキー(Z50J)
のオーナーOくんなんです。(詳しくは過去の今日の工場をご覧ください)
Oくんの手によるレストアモンキー第2弾だったんですね~。
更に腕を上げたなOくん!プロ顔負けの技術です。
トッププリッジ中央のレバーをくるくる回すと・・・
フロント回りがごっそり取れます。
今では危険なので絶対市販しない機構ですね~。
スロットルワイヤーとハーネスも簡単に分離出来るんですよ。
キーは磨かずに当時のままの状態。
いろいろな景色や時代の移り変わりを見て来たであろうモンキー。
刻まれた歴史を受け継ぎ残す為にキーやエンブレムは軽い掃除のみで
組込み使用しているそうです。
多くの苦労もあるレストア。しかし・・・
このモンキーに携わった人たちの思いや歴史、巡り合えた奇跡を肌で感じながら
さらに新たな出会いや発見もあるから自分でレストアするのが最高だそうです。
欲しい物がワンクリックで手に入る現代において何か大切な物を見せてもらった
気持ちになりました。
ただのコレクターでは無いOくんの思いが感じられるZ50Zのご紹介でした。