DIYの修理でどこまで綺麗に仕上るのか!
H12年式 ロードスター
風の仕業なのか、通りがかりの酔っぱらいの仕業なのか
インロックしてパニくった短気なオーナーが小さなハンマーで・・・
今となってはその事を知る由もありませんが、車両にはしっかりと傷跡が
残っています。
傷を確認していきましょう。
三角ガラスのサッシのヘコミ。
Aピラーを傷付けなくて本当に良かったですね。
続いて三角ガラス。
無数の傷が残っていて磨いても消えません。
修理には鈑金&塗装は勿論、ガラスの交換も必要です。
しかしこの時は年末の連休初日・・・。
鈑金屋も部品屋連休に入っていました。
連休中~。ならばDIYで修理だ~!
っと言う事で
・ドアトリム
・ウィンドガラス
・ウィンドレール・フロント
・三角ガラス&モール
・ドアウエザストリップアウター
先ずはこれらの部品を外します。
三角ガラスのサッシはドアパネルと一体になっているので外れません。
鉛テープのデッドニングって整備性が悪いので厄介です。
NB2用のデッドニングキットを制作しないと!
サッシの患部をサンドペーパーで研磨して地金を出します。
パテ研ぎをするので車内等が汚れないように養生しておくと良いでしょう。
パテで傷を埋めていきます。
パテ作業は一回で終えようとせず数回に分けて確実に面を出すように
心がけましょう。
これは塗装も同じで焦りは禁物です。
パテ処理が完了したらサフェイサーを塗装します。
防錆や塗装の下地として重要なサフですが
パテ後の修理箇所の仕上がり状況の確認としての役割もあります。
修理部分に巣穴や段差等が見つかった場合は再度パテ処理をおこないましょう。
ちなみにサフのマスキングは塗装する面よりも広くとってマスキングテープを丸めて
貼る塗料の段差が出来にくくなるので後のペーパーがけが楽になります。
サフが乾燥したら、耐水ペーパーで塗装面を滑らかに仕上げます。
さぁ~!
ここから塗装の工程に入りますよ~ってせっかく養生したのに外してる~。
そうなんです。今回は塗装をしません!
勿論、塗装で修理するのがベストなんですが
フィルムを使用して修理していきます。
使用するフィルムはプロの看板屋さんお勧めの薄くて耐光性に優れた
かなり高価なフィルムで実験です。
フィルムをサッシよりも大きくカットしてエアーが入らぬように
慎重に貼っていきます。
サッシよりも10mm程度大きくカットして余分な部分はゴミ箱へ。
ヒートガンで熱を加えながら余白をサッシ内側へ綺麗に貼り付けたら完成です。
三角ガラスは在庫の綺麗な中古品に交換してDIY修理の完了です。
色ムラも出ないので仕上がりは綺麗です。
今回試したかった理由としては、サッシの塗装が劣化している
NAロードスターを目にする事が多いので、
鈑金塗装に出すコストと時間を抑える方法を試したかったと言う事です。
短気を起こして自ら車を傷つけた上に要らぬ出費で嫁の逆鱗に触れる事を
恐れてコソコソ修理した訳では決してありません。
連休中でも修理のスキルを上げ、お客様に修理方法の選択肢を
少しでも多くご提案できるようにと思っているからです。
僕もインロックには充分気を付けたいと思います・・・。
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他人事のように言うな!(スペアキーを持って駆け付けてくれた娘の一言)
万が一インロックしてもガラスを割ろう
などと安直な考えはせずに当社に連絡してして下さい。