ロードスター・クーペ全塗装 ⑤ 塗装前の下処理Ⅰ
塗装の工程に入ります。
さぁ~NEW塗装で綺麗なボディーに変身だぁ~!
って言ってもいきなり塗れるわけではありません。
綺麗なボディーに仕上げるには塗装前の作業がとても重要と
なります。
先ずはボディーの凹凸を滑らかに整えます。
ドアミラー取付穴を埋めた箇所を画像のように凹凸無く処理します。
こちらはラジオアンテナの部分。
山になった部分を削り、谷間はパテで埋めて平らにしていきます。
勿論、ボディーの立体的なアールに沿って滑らかにする事が目的なので
熟練の技が必要です。
ハイマウントストップランプは過去にスムージングされていましたが
塗装の割れが発生していたので一からやり直しをしました。
他にも小さなエクボやオーナー様も気が付いていない
ボディーの波状の凹凸まで修正していきます。
運転席のドアミラー穴を補修中にアウターハンドル上に浅い歪が
あったので修正していきます。
色あせで塗装がガサガサになっていたルーフ部分はサンドペーパー
で削りながら塗膜の状態を確認していきます。
この時に手を抜いたり作業が甘いと塗装後に剥がれや縮が発生して
代無しとなります。
よく耳にする全塗装した車は塗装がもろいって言うのはこういった
作業がきちんとおこなわれていない場合がほとんどってわけです。
リヤバンパーのリフレクター部分も補修していきます。
このような塗装前の作業を一括りで言うと“下地処理”って
呼んでいます。
塗装作業の全工程の8~9割がこの下地処理とも言われる程
重要なので技術の差が出る工程とも言えます。
今日はここまでです。ありがとうございました。