レガシィB4 点検と修理。
H14年式 レガシィB4 (S401 STi version/400台限定車)
お客様のご紹介で初来店されました。
このレガシィB4は通常モデルではなく“S401”生産台数400台の限定車なんです。
STiチューンのエンジンで出力アップし6速ミッション、足廻りもSTiチューンされ
ブレーキにはブレンボのビッグキャリパーを装備し専用のアルミホイールを装着、
内装も各部専用仕様のメーカーチューンドカー!
そんな希少車だけに大切に乗っていきたいお客様からの点検依頼でした。
ブレンボのキャリパーはデカイ!
フロントブレーキパッドを外して残量点検&清掃をします。
お客様が気にしていたディスクローターがレコード板のように削れた
リヤブレーキの点検です。
かなり波状に摩耗しているので交換した方が良いのですが
このブレンボのブレーキはとにかく部品の値段が高いんです。
ディスクローター1枚 約5万円位なので左右で・・・
それならば専用の研磨機で表面の凹凸を平らにしようとしましたが
当社の研磨機ではサイズが合わず断念・・・
こうなれば奥の手を使うしかない。
ジャーン! NC旋盤~。
これはね 1/1000mmの精度で部品加工する機械でディスクローターを
研磨するのは朝飯前なんだよ!
精密機械部品の加工している近所の工場にお願いして研磨して頂きました。
いかがですか、波打ったディスクローターが新品のようでしょ!
ブレーキディスク・アルミホイールの研磨や小部品制作で
大変お世話になている(株)山内工業所さんありがとうございました。
さ~て作業に戻ります。
ブレーキパッドの残量問題無いので研磨して表面を平らにして組み付けます。
ブレーキ関係は完璧になりました。
続いてリヤデフです。
オイルが漏れてマフラー等周辺に飛び散っていました。
プロペラシャフトを外してオイルシールを交換します。
足回り・駆動系の修理が終了したのでタイヤを付けます。
S401専用ホイールとブレンボキャリパーの隙間がギリです。
エンジン関係はヘッドカバーから若干のオイルにじみが有る程度ですが
水平対向エンジンではよくある事で まだ修理レベルでは無いので掃除しておきます。
ベルトの摩耗があったのでベルトの交換程度で良好です。
摩耗したベルトの交換。
摩耗したベルト(画面:左) 新品のベルト(画面:右)
一通りの点検・修理が完了しました。
ここでS401の残りの特別装備をサラッとご紹介します。
運転中常に視界に入るメーターが特別な物になっています。
240㌔でSTiのロゴも発光する特別仕様。
本革巻きステアリングも専用です。
本革シートにSTiのロゴ刺繍とルーフトリムもブラックでシックな感じです。
コンソールにシリアルナンバー入り専用プレートが有ります。
大型化されたボンネットのエアスクープは専用品。
フロントグリルに輝く“S401”の専用エンブレム。
リヤエンブレム“S401”、“STi”。
格の違いをシンプルアピールする辺りが大人のメーカーチューンドカーって印象です。
無駄な派手さは無く落ち着いた雰囲気の“S401“ B4。
内に秘めたスペックを細かなパーツで演出する辺りが渋い1台です。
末永く乗っていけるよう精一杯お手伝いさせて頂きます。
高浜市のK様ありがとうございました。